7月
7月だ。7月。
相も変わらず腐りきった毎日を過ごしている気がしたけれど、ちょっとずつ前に踏み出そうとして結局は躓いての日々が続いてる。
1歩進んで2歩下がる。
この時期の雨は好きだ。
シトシト降り注ぐ雨の中、傘も持たずに自転車に跨り、誰の目も気にせずにビショビショになるまで走り続ける。
相手方は傘をさしているか、車に乗っているかなので、こちらを意識などしないだろう。
携帯電話は家に置いたので、誰かに縛られることもなく走り続けるのは妙に気分が良いものだ。
全てから解放され、天の恵みを全身で受け止める。
神にでもなったのか。
一滴一滴の水が自分を祝福してくれているかのようだった。
このまま死んでも誰一人として気にしないんじゃないか。
なんて阿呆な事を考えているうちに風邪でも引いたようだ。